クラウドとオンプレとは？メリットデメリットも解説！

前回の記事では コールセンターシステムの仕組みについてご紹介しました。

その中で出てきた、「クラウド」と「オンプレ（オンプレミス）」と言うキーワード。

コールセンターシステムやCTIに限らず、近年クラウド型のシステムは急成長しており、
今後も拡大が見込まれると言われています。

一方で、オンプレ（オンプレミス）の需要もあるようです。

オンプレとクラウドですが、私は以下のように認識してきました。

• オンプレ（オンプレミス）
  →機器やソフトウェアを自社で準備し運用する（システムが企業内にある）

• クラウド
  →インターネットを通じて外部のサービスを利用する（システムが企業内にない）

過去の記事でも書いてきましたが、コールセンターシステムではクラウドのシステムが多く提供されており、「低コスト」「短納期」が特徴です。

では、クラウドはメリットばかりでデメリットは存在しないのでしょうか？？

一方のオンプレは、環境を自社で準備する必要があるので「初期費用が高額」「納期が長い」と言われています。

それでも、オンプレの需要がなくならない理由とはどこにあるのでしょうか。

今回は、クラウドとオンプレの違いやメリット・デメリットについてご説明してゆきたいと思います。

目次

• クラウドとは
• クラウドのメリットデメリット
• オンプレ（オンプレミス）とは
• オンプレ（オンプレミス）のメリットデメリット
• クラウドとオンプレのいい取り？ハイブリッドクラウドとは
• まとめ

クラウドとは

クラウドとは、さまざまなITリソースをインターネット経由で利用することのできるサービスのことです。

クラウドの登場で、それまで自社行っていた

• サーバや周辺機器を調達
• システムの構築・運用保守

を行う必要がなくなりました。

業務で必要なハードウェアやソフトウェアを所有せず、外部利用することができるようになったのです。

クラウドのメリットデメリット

では、一見いいこと尽くめにも見えるクラウドですが、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

■ クラウドのメリット

• 導入時のコストを抑えられる
  →自社にシステム環境を構築しなくてもいいので、システム導入時の費用を大幅に削減することができます。

• 短納期
  →クラウドのサービスを利用する際は、サービス提供者と契約、インターネット環境、PC（コールセンターならヘッドセットも）があれば利用開始できます。
  コールセンターシステムで言うと、早い場合は1週間かからず業務を開始することができます。

• メンテナンス不要
  →サービス提供者がメンテナンスしてくれるので、自社に保守担当部門を設ける必要がありません。

• インターネットが繋がればどこでも利用可能
  →インターネットさえあれば利用できるサービスなので、会社内、外出先、自宅など、場所にとらわれず使用できます。

■ クラウドのデメリット

• カスタマイズが限定的
  →サービス提供者が構築したサービスを利用する形態のため、自社で業務に合わせたカスタマイズをすると言うのが難しいケースが多いです。

• ランニングコストが高くつく場合がある
  →サービス利用料金として月額費用が発生するので、長期間利用するとオンプレの方が安くケースがあります。

• メンテナンスは外部任せになる
  →メンテナンスはサービス提供者が行ってくれる反面、障害が発生した場合の復旧も外部任せになります。

• セキュリティ面で不安
  →サーバなどの設備が外部にありインターネットを通じたデータのやり取りが発生する関係で、セキュリティ面の不安がクラウド導入をためらう理由としてよく挙げられています。

以下に、クラウド型のサービスを一部ご紹介します。

• クラウド型テレフォニーサービス BIZTEL biztel.jp

• クラウド型コールセンターシステム BlueBean bluebean.softsu.com

オンプレ（オンプレミス）とは

クラウドの逆になりますが、サーバや周辺機器を調達やシステムの構築・運用保守を自社で行う形態です。

オンプレ（オンプレミス）のメリットデメリット

■ オンプレのメリット

クラウドとは対照的にデメリットが多いような印象のあるオンプレですが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

• カスタマイズ性が高い
  →自社で設備やシステムを用意するため、導入済の社内システムと連携させるなど自由にカスタマイズすることができます。

• セキュリティが堅固
  →社内に環境を構築しているため、閉じたネットワーク内で使用することになります。 よって、ハッキングやサイバーテロなどに遭遇するリスクは低くなります。

■ オンプレのデメリット

• 導入費用が高額
  →自社でサーバ、周辺機器、ソフトウェアなどを調達しなければならないので、高額な初期費用がかかります。

• 納期が長い
  →自分たちで1から環境を構築するので、利用開始できるようなるまでに時間がかかります。

• 保守運用を自社で行う必要がある
  →システムの保守を自社で行う必要があるので、システムに詳しい担当者が必要です
  また、障害が発生した際も自分たちで解決する必要があります。

オンプレ型のみ提供しているサービスはなかなか見つかりませんでしたが、クラウド・オンプレミス型を提供はありました！
以下に一部をご紹介します。

• InfiniTalkオンプレミス版
  www.infinitalk.co.jp

• MEDIA-CTIシステムオンプレミス型
  https://www.media-system.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/05/cti_LP-1.pdf

クラウドとオンプレのいい取り？ハイブリッドクラウドとは

「ハイブリットクラウド」とは、オンプレとクラウドを組み合わせて構築した環境のことを言います。
例えば、高セキュリティにしなければならない部分は社内サーバで運用（オンプレ）し、それ以外部分はクラウド化したいと言う場合に、ハイブリッド環境が採用されています。

ちなみに、ハイブリッドクラウド型のサービスには以下があります。

• クラウド/オンプレのハイブリッドCTI　CT-e1/Expander comdesign.co.jp

まとめ

今回は、クラウド・オンプレについてご説明しました。
調べてみて感じたのは、どちらが優れているとか劣っているかではなく、結局は

自社の業務にどちらが合っているか
どこまでコストをかけられるか

によってどのサービスを選ぶかが決まってくるんだと思います。

クラウドは、
「半年間のキャンペーン中だけ使う」
「すぐにコールセンターの立ち上げが必要」
と言う場合に適しています。

一方で、
「もっと自社の業務に合わせてカスタマイズしたい」
「保守管理は自社でやりたい」
と言う場合にはそぐわないですよね。

最初はクラウドで小さく初めて軌道に乗ったら再検討、などそれぞれのサービスを上手に使ってゆければいいですね！